ペインクリニックは、臓器別に体を診るのではなく「痛みの治療」を専門とする診療科です。なかなか良くならないさまざまな痛みを対象に、薬物・神経ブロック・低出力レーザー治療・高周波パルス療法など多様な治療手段を統合して痛みの軽減・消失をめざし、患者さんの生活の質(QOL)向上を図ります。 当院では単一の療法に偏らず、痛みの原因や生活背景を丁寧にうかがいながら、お一人おひとりに合った方法を組み合わせた診療を行います。

神経ブロックは、痛みの原因となる神経やその周囲に局所麻酔薬や抗炎症薬を注射し、神経の興奮や炎症を抑えることで痛みの伝達を遮断する治療です。慢性的な腰痛や坐骨神経痛、頚部の神経痛、帯状疱疹後の神経痛、手術後の痛みなど、幅広い疾患に有効であり、薬の内服やリハビリで効果がなかった痛みにも効果が期待できます。 この治療は単なる対症療法ではなく、交感神経の緊張・血流障害・筋緊張といった痛みの悪循環を断ち切ることで、根本的な改善を目指します。神経そのものに直接アプローチするため、整体やマッサージに通っても改善しなかった強い痛みにも有効です。

当院は、発熱・かぜ・腹痛などの急性疾患から、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常などの生活習慣病肥満や、不眠、慢性疲労など体調不良まで対応した内科診療を行っております。

予防こそが、最大の治療です。当院では、地域の皆様の健康を守るため、予防接種・ワクチン外来に力を入れています。近年は、帯状疱疹やインフルエンザに加え、将来のがんリスクを減らすHPVワクチン、高齢者肺炎球菌ワクチンなど、予防の重要性が高いワクチンが増えています。当院では、エビデンスに基づいたワクチンを厳選し、患者様一人ひとりの生活背景や持病に合わせてご提案しています。

無痛分娩の件数増加に伴い、分娩施設および運営される先生方には、より安定した無痛分娩管理が求められています。無痛分娩の利点は疼痛軽減だけでなく、母体疲労の抑制、胎児ストレスの低減、産後うつリスクの軽減など多岐にわたり、今後さらに普及していくことが予想されます。

当院では保険外の治療としてメディカルダイエットやAGA治療、点滴・注射療法、神経ブロック（通常は保険診療）、低出力レーザー（通常は保険診療）を行っております。メディカルダイエットは糖分の吸収や摂取エネルギーを抑制し、適切な範囲で体重管理を支援する薬剤を用いた方法です。当院ではGLP-1受容体作動薬やSGLT2阻害薬を使用しております。いずれも医師が診察し必要に応じた検査を行い、安全性を確認したうえで処方します。定期的にご様子を伺い、適正な管理を心掛けております。