診療時間
月
火
水
木
金
土
日
9:00 - 12:30
●
/
●
●
●
●*
/
14:00 - 19:00
●
/
/
●
▲
▲ *
/
休診日:火曜、第1・3・5土曜日、日曜、祝日、年末年始
受付時間:診療時間終了の30分前まで
▲ …14:00 - 17:00
* …第2・4土曜日のみ
代表的な疾患|【公式】恵比寿いたみと内科のクリニック|渋谷区恵比寿のペインクリニック内科
帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛
帯状疱疹は、まず前ぶれとして皮膚のピリピリ・チクチク、ヒリヒリ、ズキズキする痛みが出て、衣服がこすれるだけでも強く痛むことがあり、だるさや微熱を伴うこともあります。続いて1〜3日のうちに発疹が現れ、からだの片側だけに帯のように赤い発疹が並び、やがて小さな水ぶくれになります。痛みは「電気が走る」「焼けるよう」と表現されることが多く、かゆみを伴う場合もあります。1〜2週間ほどでかさぶたになって乾いていきますが、発疹が治ったあとも痛みだけがしばらく残ることがあります。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹ワクチンは、からだの免疫力を高めて帯状疱疹の発症や重い症状を防ぐための予防接種です。もし発症してしまっても、症状を軽くし、帯状疱疹後神経痛(長く続く痛み)へ進みにくくする効果が期待できます。
実際にかかった方やご家族からは
「こんなに痛いなら早めに予防接種を受けておけばよかった」
「自分は大丈夫だと思っていたのに…」
「身近な人がかかって不安になった」
「経験者に強く勧められた」
といった声をよく伺います。こうした後悔や不安を減らすためにも、体調の良い時期に早めの接種をご検討ください。
腰痛
腰痛は、腰まわりの筋肉・関節・神経・椎間板などに負担がかかって起こる症状の総称で、日本人の約60〜80%が生涯で一度は経験するとされる、最も一般的な症状の一つです。
一部では、徐々に痛みが悪化しておしりや太もも、ふくらはぎにまで広がり、慢性化することもあります。こうなると湿布やリハビリ、整体などではなかなか改善せず、慢性的な痛みに悩まされることも少なくありません。
腰痛の原因は多岐にわたり、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症のほか、筋・筋膜の負担による痛み(筋筋膜性腰痛)などがあげられます。そのほかにも普段の姿勢や筋肉疲労、睡眠の不調、ストレスといった生活要因も影響しており、複数の要素が重なって発症することがあります。
肩こり・首こり
肩こりは、首から肩、背中にかけての痛みや重だるさを感じる状態の総称で、医学的には頚肩腕症候群と呼ばれます。主因は首や肩の筋肉のこわばりと、それに伴う血流の低下です。仕事やパソコン作業で首や肩が徐々に重くなって集中できない、朝起きたときから肩が張っている、首を動かすと肩甲骨付近に痛みが響く、といった症状が典型的です(Barbero M. et al., 2019)。症状が長引くと後頭部痛に発展し、緊張型頭痛を併発することもあります(Headache Classification Committee, 2018)。当院では内服に加え、星状神経節ブロック、筋膜リリース、低出力レーザー治療(LLLT)などを組み合わせ、血流不全と過度な筋緊張という病態そのものに働きかけ、肩こりが起こりにくい状態を目指します。
頚椎症による痛み
頚椎症は、首の骨(頚椎)や椎間板、関節が加齢や生活習慣の影響で変化し、首や肩の痛みや手足のしびれを引き起こす病気です。
首は七つの頚椎とその間の椎間板、周囲の靱帯・関節が連動して重い頭を支えていますが、加齢や長期間の不良姿勢で椎間板の弾力が失われて高さが下がり、骨の縁に骨棘ができ、靱帯が厚く硬くなると、神経や脊髄の通り道が狭くなります。その結果、神経の圧迫や周囲の炎症が生じ、首や肩の痛み、肩甲骨まわりの強い痛み、腕や指のしびれ・力の入りにくさが現れます。
頚椎の変化は四十代以降で増えますが、ストレートネック傾向やスマートフォン・パソコンの長時間使用などの影響で、若い方にも見られるようになっています。
頭痛
「いつものことだから」と、つらい頭痛を市販の鎮痛薬で紛らわせて我慢してしまう方は少なくありません。しかし、習慣的な頭痛は生活の質(QOL)を大きく低下させる、きちんと向き合うべき「病気」の一つです。特に片頭痛は、若い世代の女性において最も生活への支障が大きい疾患の一つとも報告されています。
手術後の痛み
手術を受けて傷が治っているにもかかわらず、手術創やその周囲に痛みや違和感が残り、なかなか改善しないばかりか症状が徐々に増悪してしまうことがあります。このような術後の痛みは「手術の後だからある程度の痛みは仕方ない」と考えられたり、「気にしすぎではないか」などと言われることもありましたが、近年研究が進み、このような状態は遷延性術後疼痛と呼ばれ、専門的な治療が必要な病態であることが明らかになってきています。
四十肩・五十肩
40才台が近づいてくると、肩周辺の痛みを訴える方が増えてきます。いわゆる四十肩とか五十肩と言われる状態で、医学的には肩関節周囲炎と呼ばれます。肩関節周囲炎は腕を動かしたとき、ひねったとき、重い荷物を持ち上げた時に、肩周辺に鋭い痛みが走るのをきっかけとして発症することがありますが、明確なきっかけがなく、ある日起きたらなんとなく肩が痛いという発症の仕方をすることもあります。
顔の痛み
顔や口腔内、舌の痛みが気になり、なかなか良くならずに徐々に悪くなっていく、いろいろな病院や歯科にかかっても改善せず、最後には原因不明の痛みと言われる。このような顔面の痛みは非定型顔面痛と呼ばれます。顔の痛み(顔面痛)は、食事、会話、洗顔など、日常のあらゆる場面で苦痛を伴うため、生活の質(QOL)を著しく低下させます。
脳梗塞後の痛み
脳梗塞や脳出血の後に、さまざまな種類の痛みが生じることがあります。代表的なものは、筋肉・関節の変化による痛み(痙縮痛や肩関節痛など)と、脳そのものの神経回路が損傷されることで生じる痛みです。その中でも特に治療が難しく、生活への影響が大きいのが、中枢性疼痛です。脳卒中によって脳内の感覚を伝える回路が壊れることで、脳が「痛い」という誤った信号を発し続ける状態です。
線維筋痛症
線維筋痛症は、全身の広範囲にわたる慢性的な痛み、こわばり、疲労感、睡眠障害、認知機能の低下(ブレインフォグ)などを主症状とする疾患です。日本の人口の約1.7〜2.1%(約200万人以上)が罹患していると推定されており、患者数は少なくありません。特に中高年の女性に多く見られますが、男性や若年層の発症もあります。痛みの場所や程度は日によって変動し、血液検査や画像検査で痛みの原因となる異常が見つからないため、診断がつかずに治療が遅れてしまうケースもあります。
自律神経の痛み
自律神経失調症という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。けれど自律神経っていったい何なんでしょう?いまいち実態がよくわからない方が多いんじゃないでしょうか。
自律神経とは運動神経や感覚神経などとは違い、頭部からつま先までネットワークを形成し、循環、体温、消化吸収(胃腸の動きや消化液の分泌)、代謝、ホルモンバランス、覚醒と睡眠のバランス調整、血流や筋緊張など、全身の恒常性を無意識に制御している神経系を指します。
自律神経失調症はストレスや過労、ホルモンバランスの変化などにより自律神経のバランスが崩れることが原因で起こると考えられています。自律神経失調症と言われる症状は多彩で、頭痛・片頭痛、首肩のこりやしびれなど痛みに関するものから、胸の締めつけ感、動悸、息切れ、めまい、手足の冷えや色調変化、腹部の不調(腹痛・下痢/便秘のくり返し)、睡眠の質低下や起床時のだるさ、全身の倦怠感、理由のはっきりしない痛みやしびれ、気分の波や不安感などの多様な症状が含まれます。自律神経失調症とは一つの診断名というよりは、さまざまな症状を表す症候名といった方が正しいかもしれません。
自律神経と慢性痛は大いに関連があると考えられています。痛みというストレスは自律神経緊張を起こし、結果として血流低下や筋緊張、神経の過敏状態を生み出し、これらがより痛みを増強してしまいます。