私は医師になって約20年、ペインクリニック外来や手術室での麻酔管理など痛みに向き合う医療に従事してきました。また無痛分娩や緩和ケア医療などにも関与し、さまざまな痛みをコントロールする技術を学んできました。
慢性的な痛み（＝慢性痛）はただ痛いだけでなく、気分を落ち込ませたり行動を制限したり、日常生活の大きな障害となることがあります。ペインクリニックはそのような痛みやストレスを専門的に診療する科ですが、残念ながら認知度はまだ高くなく、「どこに相談してよいか分からない」まま我慢されている方も少なくありません。
私は、一人でも多くの方にペインクリニック科とは何をする科なのかを知って頂き、痛みに悩まされている方に専門的な治療を受けて頂きたいとの思いから開業致しました。痛みが強いときは、うまく言葉にならないこともありますので、こちらから症状を一つずつお伺いしながら、一緒に整理していく診療を心がけています。
当院は神経ブロックの経験が豊富な医師が在籍し、エコーを用いたブロック治療など、専門的な痛みの治療が可能です。また、一般的な内科診療として高血圧や糖尿病などの慢性疾患の管理や、風邪や腹痛などの急性疾患の対応にも力を入れております。検査やお薬、ブロック注射など複数の選択肢がある場合には、メリットとデメリットをご説明し、患者さんと一緒に治療方針を決めていくことを大切にしています。受付・看護師とチームで、体調がすぐれないときにも声をかけやすい雰囲気づくりに努めていますので、痛みや病気でお困りの際はぜひご相談ください。

これまで麻酔科全般、また産科麻酔・周産期医療の現場でも診療を続けてきました。
現在はペインクリニックとして、首や腰の痛み、頭痛、肩こり、神経痛など、日常生活を大きく左右する痛みの診療を担当しています。
注射や内服治療、リハビリ的なアプローチなど、考えられる選択肢の中から、できるだけ分かりやすく説明し、患者さんのご希望も伺いながら治療方針を決めていきます。小さなことでも構いませんので、気になることは遠慮なくお話しください。