腰痛
腰痛

腰痛は、腰まわりの筋肉・関節・神経・椎間板などに負担がかかって起こる症状の総称で、日本人の約60〜80%が生涯で一度は経験するとされる、最も一般的な症状の一つです。[1]
一部では、徐々に痛みが悪化しておしりや太もも、ふくらはぎにまで広がり、慢性化することもあります。[2]こうなると湿布やリハビリ、整体などではなかなか改善せず、慢性的な痛みに悩まされることも少なくありません。
腰痛の原因は多岐にわたり、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症のほか、筋・筋膜の負担による痛み(筋筋膜性腰痛)などがあげられます。[3] そのほかにも普段の姿勢や筋肉疲労、睡眠の不調、ストレスといった生活要因も影響しており、複数の要素が重なって発症することがあります。
そのため一元的な治療では改善が難しい場合も多く、症状に合わせたきめ細やかなアプローチが必要です。当院では症状や画像検査の所見を参考に、神経ブロックをはじめとする多角的な治療を行っております。
腰痛は症状の出方によっていろいろなタイプがあり、自然に軽快することもあります。次のような症状に当てはまる場合は早めに当院にご相談ください。当院ではさまざまなタイプの腰痛に対し、原因に応じた治療を行っております。
「腰痛のレッドフラッグ」とは、腰痛の中に重大な病気が隠れている可能性を示すサインです。[4]
該当する場合は早めに医療機関を受診してください。
特に「急に足がしびれて立てない」「尿や便が出にくい・漏れる」「胸の痛みや息苦しさ・冷や汗」「高熱や悪寒を伴い痛みが急速に悪化する」といった場合は、ためらわず総合病院の救急外来を受診してください。
腰痛の原因は多岐にわたり、腰椎椎間板ヘルニアや変形性腰椎症など器質的な要因だけでなく、姿勢・筋力低下・生活習慣・ストレス・睡眠の質などが複雑に関与して発症すると考えられています。複数の要因が重なって生じることも少なくありません。当院では問診や理学所見で得られる情報をもとに、必要に応じて画像検査を併用して、病態に合った治療を行っています。
治療は、薬物療法(内服・湿布薬)、神経ブロック、硬膜外ブロック、低出力レーザー治療を症状に合わせて組み合わせて行います。硬膜外ブロックは多くの腰痛の症状緩和に有効で、短時間で痛みの軽減が期待できます。必要に応じて複数回行い、その間に日常生活の調整や運動療法を併用して再発予防につなげます。[4] ぎっくり腰など痛みが強い場合も、まず神経ブロックで痛みを落ち着かせ、その後に無理のない範囲で画像検査やリハビリへ進めることが可能です。
飲み薬や湿布で炎症と痛みを抑え、日常生活を送りやすくします。硬膜外ブロックと併用して回復を後押しします。
筋膜間や椎間関節に局所麻酔薬や抗炎症薬を投与して、筋肉や関節の痛みを抑えます。即効性があり、薬だけでは不十分な強い痛みに有効です。当院では超音波ガイドを用い、安全かつ正確に施行します。
脊髄の近くにある「硬膜外腔」に薬液を投与し、炎症や神経の過敏状態を鎮めます。自律神経ブロックによる血行改善効果もあり、施行直後から効果を実感できることが多い治療です。腰痛だけでなく坐骨神経痛にも有効で、必要に応じて複数回行うことで安定した鎮痛を目指します。[4,5]
ただし、手技に精通したペインクリニック専門医・麻酔科専門医による施行が推奨されます。
筋肉の痛みやこわばりを和らげ、慢性腰痛の改善に役立ちます。[6]細胞の修復・代謝促進による微小循環改善、抗炎症作用、疼痛伝達シグナルの調整などが作用機序と考えられています。[7,8]侵襲が少なく合併症もほとんどないため、他の治療と併用しやすいのが特徴です。
腰痛は身近な症状ですが、その原因や経過は多様で、適切な診断と治療が欠かせません。
当院では即効性と安全性を兼ね備えた神経ブロック治療を中心に、薬物療法・低出力レーザー治療・リハビリ指導を組み合わせ、患者さん一人ひとりに最適な治療を行っています。
長引く腰痛で困っている方、整骨院やリハビリだけでは改善しなかった方は、ぜひ当院へご相談ください。
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