帯状疱疹ワクチン

Summary

  • 帯状疱疹ワクチン接種は帯状疱疹の予防に効果的
  • 生ワクチンと不活性化ワクチンの2種類がある
  • ワクチン接種には副反応がある
  • 50歳以上だと自治体から接種費用の一部に助成金が出る場合がある

帯状疱疹ワクチンはウイルスに対する免疫を強化し、帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛の予防に効果的です。また仮に発症してしまった場合でも、重症化のリスクを軽減する事が報告されています。(“帯状疱疹”参照)

帯状疱疹ワクチンには、生ワクチンと不活性化ワクチンの2種類があります。

帯状疱疹帯状疱疹後
神経痛
持続期間接種回数接種費用
生ワクチン約50%予防約70%予防約5年1回8000円
不活性化ワクチン90%以上予防90%以上予防9年以上2回20000円  (1回)

生ワクチンは妊婦・悪性腫瘍・免疫機能不全の場合使用できません。一方不活化ワクチンは2回摂取する必要がありますが、生ワクチンより効果が高く、帯状疱疹にかかった事のある方や他のワクチン接種後の方も基本的には接種可能です。(コロナワクチン接種後2週間は接種できません。)

50歳未満でも帯状疱疹を発症する事もあるため、当院では希望者があれば年齢によらず接種を行っております。50歳以上の方には接種費用の一部に助成金が出ますので、該当する方は自治体にホームページなどで申請を行う必要があります。

ワクチン接種後の副反応として、注射部位の痛み、筋肉痛、疲労、頭痛、悪寒、発熱、胃腸症状などが起こりますが、通常数日のうちに改善します。

以下に該当する方はワクチン接種ができません。

  • ①37.5℃以上の発熱中の人
  • ②重篤な急性疾患にかかっている人
  • ③過去に同じワクチン接種によりアナフィラキシーを起こした人

以下に該当する方はワクチンを接種に注意が必要です。

  • ①心臓や血管、腎臓、肝臓や血液の障害などの基礎疾患がある人
  • ②過去に他のワクチン接種により発熱やアレルギー反応がでた人
  • ③けいれんをおこしたことがある人
  • ④免疫異常と診断されたことがある人
  • ⑤ご家族に先天性免疫不全症の人がいる人
  • ⑥ワクチンの成分に対してアレルギーをおこす可能性がある人
  • ⑦血液凝固機能に障害のある人、抗凝固療法を受けている人
  • ⑧高齢の人
  • ⑨妊婦または妊娠している可能性がある人、授乳中の人

当院では医師が診察を行い、最終的な接種の可否を決定しています。

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